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タイの政治

タイのタクシン氏ファミリーの巨額資産没収をめぐる裁判の判決が出され、
タイの最高裁は、タクシン氏の職権を利用した不正蓄財を認めながらも
タイ国内資産約766億バーツのうち60%の464億バーツの没収の判決を出しています。

タクシン氏は海外にも多額の資産を維持しているものの、今回の判決での
多額の国内資産の没収は復権へダメージとなるとみられています。
滞在中の中東のドバイからビデオ電話で演説していて「政治の力が働いた不当な判決」と
コメントしています。

タクシン氏の裁判の要点は利益の誘導、不正蓄財がメインで
1:タクシン氏とポチャマン元夫人は実質上シン・コーポレーションの株主であったこと(家族名義へ書き換え)
2:タクシン氏は権力を利用して通信事業税に関してAISに有利に働きかけた
3:タクシン内閣時代にTOTとAISとの携帯事業で利益分配に関して有利に働きかけた
4:シンコーポレーション、シンサテライト、はタイコム3の損害時にタクシン政権時代に政府から利益を得た
5:タクシン政権はビルマでの衛星事業で40億バーツの権益をシン・コープとシンサテライトへ誘導した
6:シンコープがテマセクへ株式売却した後、ローミングサービスチャージなどの停止をAISに有利にした

結果凍結されていた766億バーツのうち463億バーツは没収となり
残り302億バーツはタクシン氏のファミリーに返還されることとなりました。

この判決の後に良い報道と悪い報道が続けて発生しています。
まずプミポン国王がシリラート病院から退院したことを発表しています。
発熱・風邪などの病気で2009年9月からバンコク・シリラート病院に入院していた
プミポン国王が27日夜、バンコクの王宮に戻っています。

悪いニュースとしては
27日夜、バンコク・シローム通り本店、サムットプラカーン支店でバンコク銀行の支店4カ所に
爆弾が放り込まれ、爆発事件が発生しました。
けが人は発生しなかったとしています。
ラマ2世通りとシーナカリン通りの支店でも爆弾が発見されています。

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