2024年7月、イタリアン・タイ・デベロップメント(ITD)は、インドの証券取引所に上場しているITD Cementation India(ITDCEM)に対し、株主としてITD社が保有する46.64%の株式について売却の可能性を検討している旨を通知する書簡を送付したと発表しました。
ただし、現在プロセスは初期段階にあり、まだ具体的な決定は下されていません。

インドのアダニ・グループは、ITDセメンテーション・インディア(ITDCEM：ITD Cementation India)のプロモーターが保有する46%の株式の獲得競争でトップ候補に位置づけられており、同社内の土木工学の専門知識を強化することを目指しています。
現在の市場価格を基にした場合、この契約は5,888.57クローレ(約7億ドル)に相当し、プロモーターの株式取得に続いて実施されることが期待されています。

ITD Cementation India(ITDCEM)社の公式ウェブサイトによれば、同社は重土木、インフラ、EPCビジネスを手掛ける主要なエンジニアリングおよび建設会社であり、90年間にわたりインドで事業を展開しており、海洋構造物、大規模高速交通システム、空港、水力発電、トンネル、ダムと灌漑、高速道路、橋および高架橋、工業用建物と構造物、基礎および専門的なエンジニアリング分野において確かな実績と専門知識を有しています。

アダニ・グループAdani Groupは、インド北西部、グジャラート州の州都アフマダーバードを拠点とする、インドの巨大コングロマリットです。
1988年にゴータム・アダニ氏が貿易会社として創業し、アダニ・エンタープライズを旗艦会社としています。
同グループは、港湾管理から鉱業、発電・送電、再生可能エネルギー、空港運営、天然ガス、品加工、インフラなど、多様な事業を展開しています。

イタリアン・タイ・デベロップメントItalian-Thai Development (ITD)社の2023年業績は売上645億3000万バーツ、純利益マイナス10億7200万バーツでした。