タイ中央銀行は政策金利+1.25%を維持【タイ:金融】
タイ中央銀行は2019年12月、過去最低水準にある政策金利の
据え置きを発表しました。
政策金利を引き続き1.25%とすることを全会一致で決定し、
2020年に景気下支えが再び必要となった場合の対応余地を
残すとしています。
タイ中央銀行は2019年に二度の利下げを決定しています。
対USドルのバーツ為替水準は1年間で+8%超上昇しており、
輸出依存度の高いタイ経済はマイナス影響を受けています。
低金利状況が続くなかで、タイの各金融機関では
コスト削減や支店削減を実施しています。
タイ国営クルンタイ銀行は、2020年にタイ国内の支店を
50~70カ所削減する計画を出しています。
同行では大型支店と小型支店の統廃合を進めるとともに
ITインフラを整備してデジタルバンキングの利用を推進し、
経営コストを削減していく方針です。
さらに同行は従業員数を現在の約21,000人から約30%
削減する目標を設定しました。
同行では従業員を「レイオフ」しないものの、
「スタッフ削減」という方法を使用するとしています。
クルンタイ銀行は国営系金融機関です。
2018年業績は総資産2兆7392億バーツ、
純利益284億バーツでした。
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