タイで毎年発生する洪水被害に関して【タイ:洪水・自然災害】
大型河川の氾濫・洪水はタイが毎年遭遇している自然災害です。
一度洪水が発生すると被災地区の住宅、商業ビル、工場、
農業地域などを含む様々な資産・財産に損害を
引き起こしています。
各地域で合計1億バーツ~100億バーツ規模、
50~60県・400以上の地区で、何百万人ものタイ人に影響を
与えています。
タイ政府災害管理センターの情報によると、
2014年~2018年の過去5年間にあった洪水の影響は以下の
ようになっています。
2014年:58県、440地区で洪水が発生。
合計3億2357万バーツの資産に損害を与え、1,810,748人が
被災。
農業地域では1,706,254ライ(1ライ=1600平米)に
影響を与えた。
2015年:49県、241地区で洪水が発生。
合計1億6206万バーツの資産に損害を与え、885,915人が被災。
農業地域では694,282ライに影響を与えた。
2016年:62県、252地区で洪水が発生。
合計2億7116万バーツの資産に損害を与え、1,128,447人が被災。
農業地域では566,972ライに影響を与えた。
2017年:68県、698地区に洪水が発生。
合計10億5028万バーツの資産に損害を与え、3,678,474人が被災。
農業地域では5,087,352ライに影響を与えた。
2018年:66県、420地区に洪水が発生。
合計5億4206万バーツの資産に損害を与え、1,009,289人が被災。
2018年、洪水の影響を受けた農業地域は特定されていない。
過去タイでは2011年に最大規模の洪水被害を引き起こしました。
世界銀行はこのときのタイ大洪水による損失額を試算し、
6,600億バーツの不動産等資産損害と7,000億バーツの
機会損失で、総額1兆3,600億バーツ(約3.5兆円)の
金額になり、2011年の経済成長率は+3.7 %から+2.4 %に
減速するとの見通しをまとめました。
最終的に、2011年のタイ国内経済成長率は+0.8%と
なっています。
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