シンガポール陸上交通庁(LTA：The Land Transport Authority)
では、自転車シェアサービスを提供しているスタートアップ企業の
ムーブ・テクノロジー社へ事業ライセンスを供与すると
発表しています。

2019年3月にムーブ・テクノロジー社へシェアサービス事業免許の
一つである「サンドボックス免許」を付与すると
発表していました。
サンドボックス免許はスタートアップなどの実績が乏しい
事業者に対し、小規模運用台数での試験的な事業展開を
許可するシステムです。

ムーブ・テクノロジー社はこれまで、サンドボックス免許の
もとで最大1,000台の自転車運用を認められていましたが、
今回のフルライセンス事業の取得により最大10,000台が
運用できるようになります。

今回の決定によってムーブ・テクノロジー社は
同市場2位のエニーウィール（運用台数10,000台）と互角に
なるとしています。
また、同市場1位のSG Bikeは最近、競合であった
Mobike社の25,000台の自転車を取得したことを
発表しています。

これまでにシンガポールでは6社が自転車シェアサービス
事業免許を取得していましたが、一部業者が免許要件違反
などを理由に事業撤退を発表しており、2019年時点で地場
SG Bike社、Anywheel社、Moov Technology社が
展開しています。

シンガポール陸上交通庁は無差別な違法駐車を抑制するため、
2019年1月にQRコード駐車システムの更新を行いました。
ユーザーの一時的な禁止を含むQRコードシステム導入以来、
問題比率は44％から13％に減少したと発表しています。