最も歴史の古いマレー語新聞ウトゥサン・マレーシが休刊を発表【マレーシア:メディア】
1939年創刊のマレーシアで最も歴史の古いマレー語新聞
「ウトゥサン・マレーシア」および系列紙が読者への
事前告知がないまま2019年10月休刊を発表しました。
発行元企業が経営難で事業停止したためで、
記者を含む従業員800人以上が職を失ったとしています。
発行元企業はUtusan Mellayu(Malaysia)(UTUSAN:5754)で、
2018年の業績は売上1億9189万リンギ、
純利益-1億8409万リンギ、従業員コストなどが大きく
のしかかっていました。
同社は印刷、出版、広告、新聞、雑誌、書籍などの
発行大手企業でした。
また近年はIT部門やマルチメディア、文具なども
展開していました。
ウトゥサン紙の発行元企業には、マレーシアで長年政権を
握った最大野党「統一マレー国民組織(UMNO)」が
出資していました。
ウトゥサン紙の発行部数は1990年代には一時35万部まで
達しましたが、2004年から広告収入の減少などで下降し始め、
2018年業績では大きく経営難が表面化しました。
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