タイ携帯大手AISは自動車保険のオンデマンドサービスを開始【タイ:通信サービス】
タイの携帯電話通信キャリア最大手AISを展開する
アドバンスド・インフォ・サービス(ADVANC)社は、
タイヴィヴァット・インシュランス社と提携し、
NB-IoT(Narrow Band IoT)を自動車保険サービスに
適用すると発表しました。
NB-IoT技術を使用して顧客にサービスを提供し、
他の保険会社とは異なるビジネスモデルを作成すると
しています。
AISではタイ全国のNB-IoTネットワークに投資し、
この技術が屋内および地下で低モバイルデータ
トラフィックを使用して機能するようにしました。
IoTデバイスは自動車のエンジンが起動すると、
保険会社に信号を送信して保険の適用範囲を自動的に
開始します。
エンジンが停止した際にも、保険会社に信号を送信して
保険の適用範囲を自動的に停止します。
したがって、保険の補償と保険料支払いは、
実際の顧客による車両使用状況に基づいて行われます。
同サービスはSIMカードに埋め込まれた追跡デバイスを
車両に接続する必要があります。
このデバイスは簡単にインストールでき、顧客が
自動使用を確認できるモバイルアプリとリンクできます。
Thaivivat Insurance社は、他の保険プロバイダーと
同社サービスを差別化し、特に若者の間で広まる新しい
ライフスタイルに対応するため、この技術に1億バーツを
投資したと述べました。
オンデマンド自動車保険またはユーザーベースの保険は、
1日4時間未満、定期的に運転する運転者向けに
設計されています。
同社によると、タイ国内の平均的な自動車ユーザーは、
毎日自宅と職場の間を2時間運転していることが
わかりました。
このオンデマンド保険サービスは、保険料を最大40%
節約することが可能としています。
タイの損害保険市場は2,800億バーツの価値があり、
そのうち2,000億バーツは自動車保険からのものです。
多くのタイ人ドライバーは、強制的な第三者保険に
申し込んでいますが、ドライバーの約30%は保険料を
支払えない可能性があるため、
自動車保険の加入意思がない層と見られています。
同社ではオンデマンド保険により保険料負担が
減ることで、自動車保険料を支払う余裕のない新世代の
ユーザーやドライバーの助けになるとしています。
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