2019年上半期にタイの保険料収入が15年ぶりに下落【タイ:生命保険】
2019年8月、タイ生命保険協会(TLAA)ではタイの生命保険全社の
2019年上半期(1月~6月)の保険料収入が前年同期比6%減の
2,960億バーツ相当だったと発表しました。
新規の保険料は前年比8%減の840億バーツ、更新保険料は
前年比5%減の2120億バーツでした。
2019年下半期も全体の保険料収入減速が続くと予想しています。
タイの保険料収入が半期ベースで前年実績を下回るのは
15年ぶりと発表しています。
国内経済の鈍化や保険に関する規則変更などが影響したと
しています。
タイ生命保険協会(TLAA)では、長期にわたる低金利により
年金保険がリスクを高めやすい環境で業界に向かい風に
なっているとみています。
タイの景気減速とは別に、保険セクターでは、
バンカシュアランスのビジネスモデルに影響を与える
新しい規制や市場行動、新しい会計基準からの圧力など、
規制環境でいくつかの課題に直面しています。
IFRS 9および17とリスクベース・キャピタルIIなどの
条件が厳しくなったとしています。
同協会は2019年の保険料の伸び予測を横這いまたは
-3%低下と下方修正しました。
多くの企業はsingle-premium productを保守的に
販売することが期待されています。
今後は更新保険料も低下することが予想されますが、
健康保険および車両保険、保険投資商品、
ユニットリンク保険がより一般的になる可能性が高く、
健康保険、特約保険が上半期にプラスの成長傾向を示し、
1,000億バーツの基準を破ると予想されています。
2019年の1月~6月期間の保険販売主要な流通チャネルは
保険代理店で総売上の48.7%を占めました。
2位はバンカシュアランスで43.4%、それ以外は
オンライン保険販売5.5%、ダイレクトマーケティング
2.5%となっています。
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