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2000年代のタイにおける子育て事情に関して【タイ:教育・サービス】

タイ国内の家族の形態としては共働きが一般的です。
地方から出てきている若い夫婦では子供を田舎に預けて
バンコクで勤務するケースもあります。
富裕層の家庭では子供を大切にする傾向
(悪く言えば甘やかす)が強く、肥満の子供が多く
なっているのも社会問題となっています。

高齢者の増加もあり、介護福祉用具、家庭内での介護の問題
(親が一人で家内に居る、福祉システムが脆弱)が
顕在化し始めています。

バンコクでは既に少子高齢化の傾向が強くなっています。
また、バンコク首都圏と地方では結婚への考え方、
子供の育てかたも異なるケースがあります。

地方では若いうちに結婚するものの、バンコク首都圏の方が
稼ぎが良いため夫婦はバンコクでで働き仕送りしている
ケースも多いのが特徴です。
地方では近隣住民や村のコミュニティ内で子供を育てていく
意識が強くあります。
また、子供の人数に関してもバンコク首都圏では1人~2人、
地方は子沢山という傾向です。

タイの人口構成は2015年時点で既に平均年齢30歳を
超えています。
高齢者人口は700万~800万人規模になっています。
タイ国内の生活スタイルも核家族・少子化の傾向にあり、
子供を甘やかす食習慣で肥満児を多く育てる傾向も
強まっています。
特に小売店の増加、菓子類の増加などで糖分や甘味料を多く
摂取する傾向も強まっています。

しかし、タイのアッパーミドル層・富裕層では、
オーガニック食品、健康食品、エコに関する情報、
健康管理に関する知識や啓蒙ニーズも高まっています。

子育てに関する認識としては、
「母親が子供の世話をすべき」という考えが根強い
日本とは異なり、タイでは家族や近所同士で大きな
子育ての輪を形成する考え方が一般的です。
子供はコミュニティで面倒を見るという意識もあり、
家族や近所の協力体制に助けられながら子育て出来る
環境となっています。

タイで家庭やコミュニティでの子育てが発達している
背景としては一つ目は「女性が働くのは当たり前」
という意識が挙げられます。
タイは子供ができても女性が働きに出るのが一般的で、
女性管理職の割合も世界的に高い水準にあります。

二つ目が、二世帯・三世帯同居での生活環境です。
特に地方では祖父母と同居している家庭が多く、
両親が働いている間は子どもの面倒を祖父母が見ることが
多いのが特徴です。

三つ目として、タイは育児生活でも頼れる家政婦の
存在があります。
タイの家政婦は掃除・洗濯・食事など日常的な
家事のほか、子どもの世話などもしてくれるので、
一時的なヘルプを頼むことも一般的です。
ベビーシッターや家事代行の文化が根付いている
こともあり、中~上流階級の家庭や在住外国人家庭でも
家政婦を雇うことが普及しています。

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