アボイティス・グループはシンガポールのアグリビジネスを完全買収【フィリピン:エネルギー・農業】
フィリピンの発電・エネルギー企業である
アボイティス・グループは、シンガポールに本拠を置く
アグリビジネス企業ゴールドコイン・マネジメント・
ホールディングスの株式を完全買収したことを
発表しています。
これまでZuellig scion社が保有していた残り25%の株式を
1億2000万ドルで買収しました。
同金額は2018年のGold Coin Management Holdings75%
持分取得時と同じ企業価値(5億5000万ドル)に
基づいています。
純負債(負債から現金と短期投資を差し引いたもの)と、
Golden Springs Group Ltd.がGold Coin Management
Holdingsに支払った特定の金額を差し引いた後の25%の
現金最終対価は1億2,000万ドルでした。
Gold Coin Management Holdingsは動物飼料の生産大手で、
アジア7カ国に20ヵ所の家畜飼料工場と水産飼料工場を
運営しています。
1953年にシンガポールで設立された同社は20カ所の
飼料生産施設全体で3,000人以上の従業員を
雇用しています。
フィリピン証券取引所に開示された情報では、
アボイティス・エクイティベンチャーズ(AEV)は、
食品子会社ピルミコ・インターナショナルを通じて、
Gold Coin Management Holdingの残り25%株式を
取得することに同意しました。
今回のGold CoinManagement Holding買収は、
同グループ最大規模の海外投資です。
アボイティス・グループではアジア太平洋地域での
飼料事業拡大計画を進めており、今回のゴールドコイン社
買収により約180万トンの飼料容量が追加され、
アジア市場における同社の拡大機会がもたらされました。
フィリピンの大手投資会社Aboitiz Equity Ventures Inc.
アボイティス・エクイティ・ベンチャーズ(AEV)は
複合企業であり、子会社を通じて発電・配電、銀行・
金融サービス、食品製造、土地・インフラ・建設・造船
などを幅広く手掛けています。
2018年業績は売上1869億ペソ、純利益222億ペソでした。
電力事業が通年業績の73%を占め、続いて金融サービスが
16%を占めました。
食品、不動産、インフラの各セグメントがそれぞれ7%、
3%、1%貢献しました。
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