サンミゲル・コープとホルシム・フィリピンとの合併見直し審査に関して【フィリピン:複合企業】
フィリピン競争委員会(PCC)では2019年5月、
サンミゲル・コープ(SMC)およびホルシム・フィリピン
(HPI)による合併審査実施の通知をまだ受けていないと
コメントしています。
2019年5月初め、Lafarge Holcim Groupは、
サンミゲル・コープ(SMC)がホルシム・フィリピン(HPI)の
85.7%株式を取得する契約を締結しました。
フィリピン競争委員会PCCのArsenio M. Balisacan議長は、
最終合意に署名してから30日以内に同取引委員会に
通知するよう促しています。
フィリピン競争法の下では、消費者の利益を危険に
さらさないためにM&Aの見直しを行うことを
義務付けられています。
サンミゲルとホルシム・フィリピンの合併案件見直しは
フィリピンのセメント業界におけるカルテル調査とは別に、
消費者への潜在的な損害を防ぐために行われます。
サンミゲル・コープ(SMC)社はフィリピンのNo1ビールである
「サンミゲル・ビール」や清涼飲料、洋酒、食料品を扱う
食品会社として国際的な知名度を得ていました。
2000年代に入り経営多角化を加速し、飲料、食品、包装、
エネルギー、インフラストラクチャーなどを展開しています。
2008年には看板事業であったビール事業子会社の株式43%を
日本のキリンホールディングスに売却、売却益を有料道路や
電力会社、製油所、不動産などへの投資に振り分けて
多数のグループ企業を設立しています。
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