タイ国鉄ではメンムンカードの延期を発表【タイ:交通インフラ】
タイ国鉄(SRT)傘下のSRTエレクトリックトレインでは、
タイ国鉄・MRTを統一するメンムンカード(Mangmoom Card)の
導入遅延を発表しています。
同カードは複数の交通機関を経由してバンコクや
周辺地域の移動に利用出来るとしていましたが、
システムの技術的問題とチケット収入の共有部分で
合意が得られていないため延期を決めたとしています。
同サービスには、タイ国鉄が運営するエアポートレールリンク
(ARL:Airport Rail Link)のオペレーター、タイ地下鉄の
権利を持つタイ大量交通輸送機関
(MRTA:Mass Rapid Transit Authority of Thailand)、
チケットサービス提供企業の3社が関係しています。
今後、協議とシステム導入後、正式導入時期を発表すると
しています。
メンムンカードは2018年6月、2019年6月と複数回の延期報道が
されています。
利用開始はまずMRTパープルラインとブルーラインの2路線や
ARLエアポートレールリンクなどで可能になるとされ、
タイ初の交通共通カードとして1枚で事足りるカードになる
予定でしたが、システムが整わず延期が繰り返されています。
一方、現時点ではタイ政府の発行する貧困層向けの
福祉カードを使って約4,000人がARLサービスを
利用しています。
SRTでは1日当たり約9万人の乗客のうち約4,000人が
福祉カードで代金を支払っていると推定しています。
また、ARLでは8つの駅で16の移動式車椅子を購入するため
400,000バーツ以上を投資しています。
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