アシアタ・グループはテレノールとの合併交渉を開始【マレーシア:通信】
マレーシアの通信大手アシアタ・グループ(AXATA:6888)は、
ノルウェーの同業・携帯電話通信大手テレノールの
アジア事業と合併交渉を行っていると発表しました。
仮に実現した場合、東南・南アジア10カ国
(マレーシア、インドネシア、タイ、シンガポール、インド、
パキスタン、ミャンマー、カンボジア、ラオス、ベトナム)
にまたがる大型通信グループが誕生します。
両社はアセアンおよびアジア域内において、
新規参入や第5世代通信「5G」移行などでのコスト増加と
いった、競争や変化が激しい通信業界でスケールメリットを
活かす戦略を目指すとしています。
マレーシア資本のアシアタ・グループが43.5%、
テレノール・グループが56.5%の出資比率で
新会社をマレーシアに設立する方針で検討されています。
結果は2019年9月末までに決定するとしています。
統合した新会社は成長市場である新興9カ国で3億人の顧客を
抱えるとしています。
売上高はおよそ500億リンギ(およそ1兆3千億円)となり、
シンガポール・テレコムやインドのバルティ・エアテルに
匹敵する大型の携帯通信企業へ成長すると予想されています。
アシアタ・グループ(AXATA:6888)はマレーシアの
通信会社です。
携帯通信およびネットワーク関連サービスの提供に
従事する企業で、モバイル、インフラストラクチャ、
その他のセグメントで運営されています。
モバイルセグメントは接続サービスの提供、
有料テレビ送信サービスおよび他のデータサービスの
提供などのモバイルサービスおよびその他の提供に
従事しています。
通信インフラ部門は、主に電気通信インフラおよび
サービスの提供から収益を得ています。
同社は1992年6月に設立され、マレーシアのクアラルンプール
に本社を置いています。
マレーシア、インドネシア、スリランカ、バングラデシュ、
ネパール、カンボジアの6カ国で展開しています。
2018年業績は売上238億8600万リンギ、
純利益-50億3500万リンギの赤字でした。
テレノールTelenor社はノルウェーの携帯電話通信会社で
タイではDTACブランドで展開しています。
東南アジアと南アジアではパキスタン、バングラデシュ、タイ、
マレーシア、ミャンマーの5か国で展開しています。
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