競争激化しながら成長するタイのEC市場【タイ:IT】
中国の巨大企業に進出されたタイのオンライン市場では
タイ消費者獲得のために競争が激しくなっています。
タイのEC市場は2018年末時点の30億USドルから、
2025年までに130億USドルに成長すると予想されています。
初期のタイEC業界で活躍したTarad.comの創設者
Pawoot Pongvitayapanu氏は、タイのECセグメントは
少なくとも今後5年間激しい競争を続け、主要プレーヤー数は
3~4社から2社以下に減ると予想しています。
また、今後の激しい競争は地場や地方の小売業者をつぶす
可能性があるとしています。
Tarad.comはタイの酒造財閥TCCグループのデジタル部門
であるTSpace Digital社の出資を51%受けています。
Google Temasekの調査によると、タイの電子商取引部門は
国内小売市場全体の約3%と比較的小さいままですが、
2025年までに130億USドルまで成長すると予測されています。
2019年時点でのタイEC市場では中国資本の京東商城(JD.com)
グループが出資するJD Central、シンガポール系企業SEA出資の
Shopee、アリババグループ出資のLazadaが引き続き激しい競争を
続けています。
これら3つのECプラットフォームは大企業からの強力な財政支援を
受けています。
同市場ではプロモーションやマーケティングキャンペーンが増え、
購買者を惹きつけ自社eコマース利用促進のために価格割引が
続けられています。
EC価格比較サイトであるPricezaの統計では、
3つの主要なeマーケットプレイスで販売されている製品は
海外から80%、タイ国内製品は20%であるとしています。
また、2019年にタイのFacebookではメッセンジャーペイメント
機能が追加され、Facebook Live機能の利用などにより
ソーシャルコマースも成長するとしています。
電子商取引業界が成長するにつれて、販売業者がより
効率的に事業を運営するための出荷サポート企業、
マーケティング関連会社、検索エンジンマーケティング、
キャッシュバック/リベートおよびマーケティング自動化
などのビジネスも成長すると予想されています。
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