タイ大手エネルギー販売サイアムガス&ペトロケミカルズは海外販路拡大【タイ:エネルギー】
タイの大手エネルギー販売企業、サイアムガス&ペトロケミカルズ
(SGP)は2018年現在の液化石油ガス(LPG)用海上輸送ラインを
東アジアと東南アジアに伸ばしています。
今後は液化石油ガス(LPG)の海上輸送船隊に4隻または5隻の
新造船を追加し、南アジアへの出荷ルートを拡大する
計画です。
南アジアにはLPGの潜在的需要があるものの、
同社が保有する既存25隻の船舶では新航路をカバーするのに
不十分であり、各船のサイズにもよりますが、
400万~1500万USドルの費用が掛かるとしています。
また、南アジア諸国での拡大を支援するために
バングラデシュLPGターミナルへの投資にも興味を
持っているとしています。
1976年に設立されたサイアムガス・ペトロケミカルズ
(SGP)は、タイ、シンガポール、中国、マレーシア、
ベトナムでLPG取引を行っています。
タイ国内LPG市場では、タイ国営石油PTTの41.1%に続く
第2位(24.6%)です。
別事業としてミャンマーに送電線を備えた2つの発電所を
運営しています。
2018年業績は売上692億8100万バーツ、
純利益8億7100万バーツでした。
2018年のLPG市場全体は前年比2.4%減の410万トンでした。
同社は2019年にLPG販売量が10%増加し、
377万トンに達すると予測しています。
売上の伸びは10年以上にわたりLPG物流施設を保有してきた
アジアのあらゆる市場からもたらされるとしています。
タイ国内LPG販売は同社総売上の28%を占めています。
2019年は国内で3.9%増の105万トン販売を見込んでいます。
海外事業は+12.4%増の272万トンと予測されています。
中国は同社最大のLPG販売量を誇り、2019年には1.7%
成長で130万トンに達すると予測されています。
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