フランス大手、ミシュランがインドネシア地場タイヤメーカー買収【インドネシア:自動車】
仏タイヤ大手、ミシュランは、インドネシアの同業である
ムルチストラーダ・アラ・サラナ(MASA)を買収すると
発表しました。
自動車生産台数および販売台数が成長を続けるインドネシア市場
での拡大を目指します。
ミシュラン側では金額4億3900万ドルでムルチストラーダ社
株式の80%を取得し、残る株式についても公開買い付けする
方針です。
インドネシア国内既存生産設備を活用し、ミシュランの
タイヤ生産移管を進め、さらに現地販売会社の株式取得をし、
販売機能強化もしていく方針です。
ムルチストラーダ・アラ・サラナ(MASA)は1988年設立の
インドネシア地場総合タイヤメーカーで、同国大手財閥、
サリム・グループ傘下の上場企業です。
2017年の生産能力は年間18万トン以上、
売上高は2億8100万USドルでした。
同社はアキレスとコルサのブランド名でタイヤ製造・販売を
しています。
55ヘクタールと128ヘクタールのタイヤ製造工場を運営し、
乗用車、商用車、トラック、バスなどのタイヤを
製造しています。
1988年にPT Oroban Perkasa社の社名で法人化し、ピレリ
(イタリア)とコンチネンタル(ドイツ)から製造技術支援を
受けていました。
アジア通貨危機を経て同社は2004年にサリム・グループ傘下の
PT Indokemika Jayatama資本となりました。
2017年業績は売上3兆7599億ルピア、
純利益-1080億ルピアでした。
インドネシアは東南アジア最大の新車市場として成長しています。
2018年の販売台数は100万台を超え、自動車生産台数ではタイに
続く域内2位です。
日本企業ではトヨタ自動車やダイハツ、ホンダなどが現地生産を
しています。
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