バンコク首都圏の大気汚染による損失額は最大66億バーツ【タイ:医療・環境】
大気汚染を効果的に排除し、スモッグに対する長期的な
解決策を見つけることができない限り、バンコクの
大気汚染問題はタイ経済に多大な負担を掛ける可能性が
示唆されています。
カシコン銀行傘下カシコン・リサーチセンターでは、
大気汚染の影響によりヘルスケア分野および観光分野での
損失が66億バーツになる可能性があると発表しました。
PM2.5の濃度が高く健康被害を及ぼすため、観光産業と
医療産業での被害額が大きくなるとしています。
カシコン・リサーチセンターによると、有害なPM2.5
濃度レベルが続いているため、バンコク首都の呼吸器疾患
患者数を増加させていることがわかりました。
2019年1月時点でバンコク首都圏の1,100万人の市民のうち、
少なくとも240万人がアレルギーや呼吸器疾患に苦しんでいる
と推定されています。
また、多くの観光客がバンコクの有害な空気を避けるために去り、
他の目的地へ移動しているとしています。
政府当局が大気汚染問題を緩和するための策を早急に策定しない限り、
今後も多くの観光客がタイ国内への旅行をキャンセルし、
観光産業に最大35億バーツの損失をもたらすと警告しています。
影響を受ける可能性のあるタイのホテル系上場企業大手は
セントラルプラザホテル(CENTEL)
マイナー・インターナショナル(MINT)
ドゥシタニ・ホテル(DTC)などがあります。
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