アジアの大企業はM&Aや事業買収を進める【タイ・インドネシア・マレーシア・フィリピン】
グローバル経営コンサルタントであるBain and Company社では、
アジアの大企業がM&Aや事業買収を進めているとしています。
これまでは資金調達の制限、才能豊かなスタッフの獲得の難しさ、
ビジネスチャンス発掘などの問題により難しかった環境から変化し、
再投資が進んでいるとしています。
「Reinventing the Asian Conglomerate」と題した同社調査
レポートによれば、株主総利回り(TSR)は2007年と比較して
2016年は11%まで上がっています。
複合企業・財閥企業と比較した単一事業を営む企業は12%でした。
同コンサルタントは2003年から2016年にかけて東南アジアの
上場企業102社を調査しました。
また単一事業を展開するベトナム、インド、フィリピン、インドネシア、
シンガポール、タイ、マレーシアの287社のパフォーマンスを調査し、
追跡しました。
同データは株式価値の成長と資本構造の変化、売上高成長、企業価値、
EBITDAマージンの改善、株式数の変更、配当の変化に基づいています。
調査ではデータ成績の高い企業としてタイのチャロンポカパン(CP)グループ、
TCC傘下ベーリユッカー(BJC)、マレーシアのハップセン・コンソリデーテッド
(HAPSENG)、インドのバジャイグループ、フィリピンのDMCIホールディングス、
インドネシアのシナルマス・グループ、リッポー・グループ、
カルベ・ファルマなどが挙げられています。
顧客中心のビジネスに集中し、地域社会に力を与え、
持続可能なプラクティスを実践するなど、
コミュニティと企業の両方に価値提供を実践していることが
事業拡大につながっていると分析されています。
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