タイ国営石油は圧縮天然ガス(CNG)事業に関して【タイ:エネルギー】
タイ国営石油(PTT)はタイ唯一の圧縮天然ガス(CNG)販売会社として
長年事業を継続しており、2017年にはようやく大幅なコストも
回避され利益が出せるとしています。
原油価格の下落に伴い、CNG補助金は中止となり、PTT側の損失は
無くなる形になりました。
ただしLPG補助金は継続されます。
PTTでは20年以上にわたりタイ政府からの指導により、
市場価格より低い価格でバンコクの公共バス向け燃料を供給する
ことを余儀なくされてきました。
原油価格が下落し、補助金を抑制される2014年までは
200億バーツ以上の損失を受けてきました。
タイでは急速にCNG車両の普及が進み、2007年には1万台程度から
2013年は41万台まで増加し、今後も増え続ける見通しです。
CNG価格が数年間上昇を続ける中で、PTTのCNG事業の損失は
2015年に100億バーツへ減少し、さらに2016年には50億バーツに
下がりました。
2017年は黒字化する見通しです。
しかし今後、CNG燃料のニーズは緩やかに下がると見ています。
2013年9800トン/日であった需要は2016年には7800トン/日まで
下落しています。
PTTではCNG燃料ガスステーションの数を500箇所から436箇所へ
削減しました。
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