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タイの通信衛星企業、タイコムは事業多角化を進める

タイの通信衛星サービスプロバイダーであるタイコム
(THCOM)では、デジタルビジネスエコシステム市場へ
参入し、非中核事業を増やすことで収益構造の多様化を
進める計画です。

タイコム(THCOM)社は事業多角化のため革新的技術、
ロボット工学、人工知能(AI)、小売事業などに焦点を
当てています。
また、既存の衛星トランスポンダの運用容量を最大化し、
大きな収益を確保したいと考えています。

衛星事業は基本的な電気通信事業ではないため、
様々な事業に資金を投入し、技術開発やビジネスモデル調整を
行い、規制に捉われない事業展開が可能であるとしています。

タイコム(THCOM)社ではThaicom9の2019年打上げ計画を
一旦停止し、新しい衛星の打上げ計画を進めていません。

これはタイ政府が引き継ぐ衛星事業の新しい運営料金体系の
不備が影響しています。
その結果、将来の顧客候補であったソフトバンク社は
Thaicom9の受信容量の30%を借りる計画を打ち切りました。

タイコム(THCOM)社は2018年時点でThaicom4(iPSTAR)、
Thaicom5、Thaicom6、衛星3つを運用しています。
Thaicom4と5はデジタル経済社会省(MDES:Ministry of
Digital Economy and Society )とのコンセッション
有効期限が2021年に切れる予定です。

同社は他にも、タイ国家放送通信委員会(NBTC:National
Broadcasting and Telecommunications Commission)の
ライセンス下で2つの衛星Thaicom7とThaicom8を
運営しています。

タイコム(THCOM)社の2017年業績は売上74億2400万バーツ、
純利益-26億4900万バーツでした。

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