タイのLPガス販売、サイアム・ガス&ペトロケミカルはミャンマー発電所に出資
タイの液化石油ガス(LPG)販売大手のサイアム・ガス&ペトロケミカル
Siamgas And Petrochemicals(SGP)社は、ミャンマーの発電事業社
株式取得を発表しています。
ミャンマー国内モーラミャインにある230MWのガス火力発電所、
ミャンマーライティングMyanmar Lighting社の株式30%を
取得しました。
同社100%子会社であるSiamgas Global Investment Ltd.を
通じて4800万USドル相当の取引が行われたと発表しました。
今後さらに2つ目の発電所へも出資計画中であるとしています。
モーラミャインの発電所は、ミャンマー電力省電力公社
Myanmar Electrical Power Enterpriseが設計し、
1億7000万USドルでシンガポール資本Asiatech Energy社により
建設が行われました。
タイ政府がLPG燃料への補助金を削減したことによりタイ国内
LPG価格は競争激化し、サイアム・ガス&ペトロケミカル(SGP)社
もLPGガス関連事業から多様化する方向性に進まざるをえない状況と
なりました。
サイアム・ガス&ペトロケミカル(SGP)社はタイ国内のLPGガス販売事業
を自動車向けに提供しています。
国内市場シェアの50%を保有していましたが、世界の原油価格高騰に
より、自動車運転手ドライバーはガソリンからLPGガスの自動車に
切り替えが増え、その後石油価格が下落したためLPGガス事業の利幅が
大きく下がりました。
また、その後いくつかのプレーヤーがLPG市場へ新規参入してきたため、
食品や飲料の生産企業、百貨店などの大企業へLPGを販売することに
シフトしています。
サイアム・ガス&ペトロケミカル(SGP)社の2016年度業績は
売上483億8500万バーツ、純利益11億1800万バーツ、
2017年度第1四半期では売上144億3700万バーツ、
純利益11億4300万バーツでした。
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