タイの上場企業、金融機関は黒字決算が多数
タイの上場企業金融機関11行のうち、黒字決算の金融機関が多数と
なっています。
中小企業へ向けた融資などが好調で、2016年度の純利益合計は
2070億バーツでした。
2015年度の純利益は1980億バーツでした。
旧キアナキン銀行とパトラ証券が組んだキアナキン銀行(KKP)は
純利益が前年比67%増で55億バーツと好調でした。
タイの不動産大手のランド&ハウス(LH)の子会社、ファイナンシャル
グループLHファイナンシャルグループLH Financial Group(LHBANK)
は、純利益が前年比63.3%増27億バーツとなり、こちらも好調でした。
現存処理が-5.9%と減ったこと、不良債権比率が1.76%と下落したこと
が影響しています。
ティスコ銀行の親会社であるティスコ・ファイナンシャル・グループ
Tisco Financial Group(TISCO)では、純利益は17.9%増の
50億バーツとなっています。
不良債権比率は、前年度の3.23%から2016年末には2.54%に
低下しています。
第6位資産規模のタナチャート銀行の親会社、タナチャートキャピタル
Thanachart Capital(TCAP)は前年比15.7%増で 124億バーツと
なっています。
貸倒引当金は-27.3%まで下落、62億バーツでした。
資産規模上位の中では国営クルンタイ銀行(KTB)が2016年、
純利益323億バーツで、2015年から+13.3%増加しました。
減損費用が334億バーツで+9.5%増加したにもかかわらず、
より高い利益でカバーしています。
同行の2016年末の不良債権比率は3.97%で、2015年末の3.2%から
上昇しています。
バンコク銀行Bangkok Bank(BBL)の純利益は31.8億バーツで、
前年比7%減になっています。
不良債権比率は2015年度の2.8%から、3.2%と上昇しています。
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