タイの国営電話公社は巨額の赤字決算見込み
タイの国営電話公社TOTは、2016年度の上半期業績は
売上で129億バーツ、純利益では-4.8億バーツと巨額の
赤字決算で終える見込みです。
携帯電話最大手アドバンス・インフォ・サービス(ADVANC)との
共同事業の進捗は遅れており、売上は伸びないとしています。
売上の内訳は高速インターネット、固定電話回線などになります。
タイ電話公社(TOT)はタイ国内固定電話、インターネット回線、
携帯電話の回線貸し出しをしていましたが、4G回線などは民間企業が
入札で直接利用できるようになったことから急速に事業モデルの変更を
求められています。
タイ政府のタイ情報通信省では、TOTとタイ通信公社のCATへ向けて
経営合理化を指示。
光通信ネットワークなどの事業を統合させてNational Broadband Network
Coを設立し、インターネットゲートウェイ、海底ケーブルはNeutral
Gateway Network Co社を、データセンターはIDC Co社を設立すると
しています。
新組織の3社は長期的に、タイ証券取引所(SET)への上場も
検討しています。
TOT社はおよそ15367名の従業員、CAT社はおよそ5995名の従業員を
抱えていますが、それぞれのリストラも予定されており、TOTでは
従業員1200人以上の早期退職を実施予定です。
労組は統合に関して反対を表明しています。
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