タイの大量輸送交通機関ライン開発プロジェクトと周辺の不動産開発に関して1
●ブルーライン延伸プロジェクトに関して
バンコク首都圏鉄道ブルーライン地下鉄計画の北側延伸ラインは
バンスー駅~タープラ駅間の全8駅、全長11キロ。
このラインはバンスー駅が始点で続く駅は高架鉄道となる予定です。
プラチャラートサイ2通り~チャランサニッウォン通りを越えて
タープラ駅に接続します。
西部延伸ラインはホアランポーン駅~ラックソン駅まで伸びるラインで
全長14キロで、うち4駅・5キロ区間は地下鉄とし、残りは高架鉄道で
運営します。
ホアランポーン駅が始点で、チャイナタウンを通り、チャオプラヤー川
を越えてバンコク西部へ伸びるラインとなります。
完成後は円を描くようにバンコクの輸送インフラが広がり、
バンコクのチャオプラヤー川西部、東部のアクセスが格段に便利となる
予定です。
ランド・アンド・ハウス(LH)はバンコク都バンスー区のチャオプラヤ
川沿いでコンドミニアムを開発します。
建設中の地下鉄ブルーライン延伸区間バンポー駅近くの不動産
1.8ヘクタールを購入、地上42階と41階のコンドミニアム計2棟と
地上4階のビラ1棟、総戸数950戸数で2017年度に完成予定です。
『333 Riverside』は販売開始価格500万バーツ、広さは45.2~
165平米となっています。
●レッドライン新線プロジェクトに関して
バンコク首都圏鉄道レッドラインのランシット駅~バンスー駅までの
路線は2018年度完成予定を目指し建設が進んでいます。
レッドラインの鉄道システム一式の設計建設はタイ国鉄(SRT)から
三菱重工業と日立製作所丸紅の共同で受注しています。
受注額は約1120億円(約324億バーツ)。
完全開業は2020年の完成を目指しています。
同ラインはバンコク中部のバンスー駅を起点に、
北隣のパトゥムタニ県ランシットまでの26.4キロ(北線)と
西のバンコク都タリンチャン区までの14.6キロ(西線)で、
全線高架式の鉄道となります。
北線は日本政府の円借款、西線はタイ政府の自己資金で
建設します。
レッドライン周辺の開発に関しては、セントラルグループが
Thai Melon Polyester社の旧工場跡地616ライ(98ha)で
137億バーツで開発を計画中です。
また、Mega BangNaやZPELL@Futureparkを運営するサイアム・
フューチャーデベロップメント社(SF)ではランシット地区での
リノベーションと拡張で2015年11月にZPELL@Futurepark
改装オープンしています。
レッドラインが通るランシット地区はバンコクへの北部ゲートウェイ
であると同時に住宅開発が進むエリアとなっています。
買い物客もバンコク首都中心地区の交通渋滞を避けるため、
北部地区の商業開発を利用するケースが増加しています。
●パープルライン新線プロジェクトに関して
バンコク首都圏とノンタブリー県をつなぐ同ラインはバンコク西部地区
へ伸びる新設鉄道プロジェクトでバンヤイ駅~タオプーン駅を結びます。
既に工事進捗状況は9割方進んでおり、正式な運行開始は
タイの女王陛下の誕生日である2016年8月12日に予定されています。
バンコク都からその北部に位置するノンタブリー県をつなぎ、
同地区のビジネスマンが中心部まで通うことが可能になります。
タイ国内初の日本製車両(丸紅と東芝が出資する共同事業体を
通じて受注)が導入され、高架鉄道として運行します。
パープルライン沿線の不動産開発も積極的に進んでいて、
バンスー駅~ティワノン通り~ケーライ交差点などを通る
地区での開発が次々と進んでいます。
クオリティーハウス(QH)はバンヤイにてCASACONDO BangYaiを開発、
平米8万バーツ以上。
プルックサーリアル・エステイト(PS)はPruksa Ville 54 Rama 5
Roadを開発。
スパライ社(SPALI)はSupalai Ville Ratchapruk–Bang Bua Thongを開発。
これまで低価格帯物件が中心でしたが、鉄道開発の進捗が進むにつれ新規物件
価格が上昇しています。
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