タイのビール会社大手不動産部門、シンハー・エステイトは英国ホテル事業へ投資
ビール会社大手の不動産部門Singha Estateシンハー・エステイト
(S)が50:50の合弁会社をFICOグループと設立することを発表しました。
英国のホテル事業において22億バーツ(1億6000万ポンド)を投資します。
同物件はRBS(ロイヤルバンク・スコットランド)とプライベート
ファンドのパトロン・キャピタルの資産でしたが、タイの企業への
売却を決定しています。
2011年度に両社が1億1000万ポンドで同ホテル物件を取得していましたが、
売却を決定しました。
シンハーエステイト社にとってもヨーロッパ不動産では初の大型物件
取引となります。
同社100%子会社のSホテル&リゾートS Hotels and Resorts(UK)は
合弁事業として英国のイングランド、ウェールズなどで26の
Mercure hotelを展開していきます。
同社の2015年度上半期の業績は売上で7億8800万バーツ、
純利益マイナスの1億2500万バーツでした。
FICOグループもタイ企業で外食、ホテル、不動産などで成長している
企業です。
1947年度に Srichawlaファミリーに設立され繊維・衣料で事業を開始、
同グループ傘下のEvolution Capital PCL(E)はタイ証券取引所(SET)
にも上場しています。
2015年度上半期の業績は売上で4億8400万バーツ、
純利益はマイナスの6700万バーツでした。
また、シンハー・エステイトSingha Estate(S)ではアソーク地区に
高層コンドミニアムが建設されます。
Esse Asokはアソーク通りに面した高層ビルで3ライの敷地に建設、
37平米~195平米の広さ、45億バーツを投じて55階建て、
419室のコンドミニアムプロジェクトです。
販売開始価格は770万バーツになります。
1平米当たりの価格は20万バーツになります。
2014年度にRasa Property Development Plc社を買収。
そのまま上場維持をしています。
同社は、300億バーツを準備し、タイ国内、海外における不動産取得を
18か月間にわたり実施していくことを発表しています。
S Hotels and Resorts(UK)社の買収案件はその一環となります。
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