タイの不況によりサムスン・エレクトロスは工場の閉鎖へ
タイ国内消費の低迷と同時に、タイ輸出も鈍化している状況で、
2015年後半からは、雨量の不足による干ばつによって大きな
打撃を受ける可能性があります。
タイの農業、タイの工業団地(北部・中部)では渇水対策や、
水の節約キャンペーンも始まりました。
都内では水の使用の節水広告も現れ、先日訪問したアユタヤ県でも
チャオプラヤ川の水位が大幅に下がっていました。
2015年に入り、自動車産業では米ゼネラル・モーターズが
ラヨーン工場の従業員3000人のうち、500人を削減することを
発表しました。
また、韓国サムスングループがSamsung Electro-Mechanics
(Thailand)ナコンラチャシマ工場の閉鎖を決定。
全従業員2400人を解雇する計画を出しています。
自発的な退職職員600名、その他1400名は月内に解雇となると
しています。
タイの対ドル為替レートも6年ぶりに安値を記録していて、
バーツ安ドル高の傾向が進んでいます。
1ドル=34.84バーツまで進み、タイ中央銀行でもバーツ安の
スピードが速くなっていることを認めています。
東南アジア諸国での対ドルベースの通貨安が進んでいて、
-0.5%~-2.0%まで急速に通貨安が進みました。
カシコーン銀行では15年年末までに1ドル=35バーツまで進む可能性も
示唆していて、海外からの高級品や高額商品の輸入に関して影響が
出るだろうと予測しました。
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