タイの不動産状況(まとめ)
過去の不動産状況をまとめる記事を作成してみました。
<バンコクトンロー地区の不動産価格に関して> 2015年4月の記事
バンコクのトンロー地区において強いニーズが継続していて、
住居の購入・賃貸を希望する件数の増加が続いているため、
コンドミニアム、サービスアパートメント価格の上昇が続いていると
サンシリ(SIRI)子会社のプラスプロパティ社の調査レポートでは
分析しています。
トンロー地区におけるコンドミニアム市場では5年間で27%上昇したとし、
アパートメントタイプでも同様に+22%増上昇しています。
ここ2~3年で1ワー(=4平米)130万バーツまで増加しています。
トンロー通りThong Lor(Sukhumvit 55)地区は代表的な指数を
表現する地区として知名度が高まっています。
また周辺のスクンビット49通り、51通り、53通り、63通りも
同地区の影響を受け続けているとしています。
特にトンロー通り~エカマイ通り地区は22%増で1ワー(=4平米)
が90万バーツから109万バーツとなっています。
トンローのメイン通りに面する地区は120~130万バーツです。
コンドミニアム価格に関してはBTSトンロー駅周辺では、
1平米17.7万バーツまで上昇しています。
この背景には強い住宅需要があり、同社調査の2,429戸数の
サービスアパートメント、一般コンドミニアムの平均利用率は
96%を越えています。
賃貸価格の平均は1平米800~1000バーツとなっています。
同社分析では今後の平均価格は1平米=19万バーツまで上昇してくると
分析し、リセール販売価格では1平米=159,701バーツ、
高級物件価格は20万バーツ/平米となるとしています。
<タイの不動産中堅のLPNはクイーンシリキットで低層コンド開発>
2015年4月の記事
タイの不動産中堅のLPNデベロップメント(LPN)では、王室財産管理局から
クロントゥーイ地区にあるSoi Phai Singto パイシントー通りの
王室所有不動産を賃借し、コンドミニアム開発を進める計画です。
パイシントー通りはクイーンシリキットセンター駅からすぐの場所で
現在このエリアではGolden Land(GOLD)社がFYI Office Centerと
いう巨大複合施設を50億バーツでタイ・オオバヤシと建設中です。
パイシントー通りで開発するのは600タランワー(1ワーは4平米)の
土地で王室財産管理局とLPN社との間の4年の交渉で実現しました。
リースホールド契約となり販売者とは長期の賃貸契約となります
(30年契約+再延長30年)。
LPN社はプロジェクトデザインを進め190室、22平米~26平米の単身、
小世帯用として8階層のコンドミニアムを建設します。
同地区内として割安の1平米価格55,000~60,000Bの価格帯で
130万~140万バーツで販売開始するとしています。
総価値は2億6000万バーツとなります。
同物件は最終契約年度までLPN社が管理運営するとなっていて、
120のコンドミニアム、310棟、15.4万世帯の管理実績がある同社の
子会社Lumpini Property Management社が行います。
<タイ不動産の現状 CBREレポート > 2014年4月の記事
CBREタイランドのレポートではバンコク中心部のコンドミニアム市場で
CBD(central business district)地区ではミッドタウンや郊外地区での
状況とは極めて異なる状況になっているとしています。
Sukhumvit, Lumpini, Sathorn, PhayaThai、リバーサイドなどは
10万戸が完成され、3年内にあと26,000戸が追加されますが、
限定的になる見込みです。
高級コンドミニアムなどでは売れ残り物件がまだあり、
例を挙げるとアソーク地区のMillennium Residenceでは割引価格で
販売しています。
販売希望者よりも購入希望者を探す必要があるとしています。
20年以上の建築物、1平米5万バーツ越える物件は非常に厳しく、
新規の物件は100平米以下の物件で1平米13万バーツで売ろうと
しています。
一方で、開発が進む場所もあります。
高級不動産大手のQ House(QH)では、1ワー(4平米)あたり
170万~180万バーツでスクンビットのソイ6で高級コンドミニアムを
建設予定です。
いくつかの金融機関では金利2%での住宅金利ローンを出すところもあり、
今後、政情不安の影響で停滞していた不動産市場も下落より上昇を見込む
ところが増えていくとしています。
<タイ 東北部の不動産開発> 2014年度7月の記事
タイの政情不安による影響で タイのコンケ-ン不動産協会Khon Kaen
Real Estate Associationでは、東北部のコンケーン県の15の
住宅プロジェクト、40億バーツ規模が 2014年上半期から下半期へ遅れた
としています。
一戸建て、タウンハウスのプロジェクトがイサーン地区での大半を占める
としています。
コンケーンの大手不動産会社ピーマン・グループの
Channarong Buristrakul氏は政情不安、クーデター後、
顧客が戻りつつあるとしていて、モデルハウスへの7月の来場者も
増えてきているとしています。
また、民間商業銀行も事業ローン、住宅ローンの相談も増えていると
しています。
15の住宅プロジェクトの中で ほとんどがバンコクに本社を持つ企業で、
100~200の戸数を開発しています。
イサーン地区では今後2014年後半でコンドミニアム建設が1000戸数供給
できるとし、 その半分はピーマングループの開発です。
今後2000戸数が2015年~16年で投入される見通しです。
2014年前半ではほとんどが低層コンドミニアム、一戸建て、
タウンハウスでした。
スパライ社(SPALI)が開発した物件は170万バーツスタート。
サンシリ社(SIRI)は一戸建てで400~700万バーツで開発しています。
上半期、同地区の住宅マーケットは前年同期比-30%まで
落ち込みました。
一方で地方、郊外の不動産市場は年々上昇傾向にあり、
地方製造業の進出や投資などでの開発で進んでいます。
コンケーン県の中心商業地区のSrichan Roadでは上半期に
下落しましたが、ここ数年で大きく上昇してきました。
最も高いSrichan Roadでは1ワー、4平米20万バーツ
(1平米は5万バーツ)まで価格が上昇しています。
第2位はコンケーン大学前の Kallapapruek Roadになります。
同協会ではコンケーン県のセントラルプラザ・コンケーン内で
Isan House & Condo Fairを 開催する予定です。
<タイ NCH NCハウジング・グループ> 2014年3月の記事
チェンマイ訪問してきました。
チェンマイでは2014年時点でおよそ20の大型住宅プロジェクトが
計画中。
そのうち10のプロジェクトはタイの不動産大手企業。
残りはチェンマイの財閥、地場の政治家、上級公務員が経営する
企業になります。
NCグループが開発するのは1プロジェクトあたり77戸数、
3つのプロジェクトを建設予定。
販売開始価格は179万バーツ。近くにはテープパンヤー病院があります。
セントラルグループ、BIGCグループ、テスコロータスなども増えています。
バンコク病院も2014年末開業予定です。
4つの有名大学、チェンマイでは古代都市のため、文化施設を守るため
住居高度規制があります。
NCの開発する物件ではお寺が100m近くにあるため、5階までになります。
セントラルグループが展開する大型商業施設はセントラル・フェスティバル
(2013年開業)。
セントラル・エアポート、セントラル・ガスアンケーオなどがあります。
NCハウジングの開発用不動産は過去2011年→
1ワー(4平米)=30万バーツ→現在1ワー=150万バーツとなっています。
理由はバンコク病院進出、チェンマイスーパーハイウェイ建設、
郊外インフラでの商業施設の大型進出ラッシュになっています。
<タイの不動産> 2013年度6月の記事
タイの不動産価格が上昇していて、特にサイアム地区のSiam Square-
Chidlom-Phloenchitを含むエリアでは今後、1ワーあたり
200万バーツ越えが始まり、やや過剰な期待を含んだ動きが
始まるとしています。
タイの不動産調査会社Agency for Real Estate Affairs(AREA)の
Sopon Pornchokchai代表は1ワーあたり150万バーツ、
1ライ6億バーツとなっていて、まだ200万バーツ越えはしていないものの、
最も高くなるだろうと予想されています。
Sopon氏は2013年年度末までには170万バーツまで上昇するとみています。
1994年時点で1ワー400,000バーツだった同地区の価格は
2012年末時点で1ワー、150万バーツまで上昇しました。
上昇は285%増になっています。
上昇背景にはBTSスカイトレインの誕生により、2つの路線スクンビットライン、
シーロムラインの結合点となっていること、大型商業施設が次々と
建設されていることが挙げられています。
今後の建設予定の大型コンドミニアム「Noble Phloenchit」
大型商業施設「Central Embassy」などが沿線沿いに建築中でこれらが
開業することで価値が更に高まるとしています。
<タイの不動産価格> 2013年度1月の記事
タイの不動産コンサルタント会社、エージェンシー・フォー・
リアルエステート・アフェアーズ(AREA)の発表で、2012年度の
バンコク首都圏の地価は平均3.7%上昇しています。
インフラの開発でバンコク首都圏を走るBTS沿線では、前年同期比
10%上昇した場所もありますが、比較的落ち着いた上昇になっています。
タイ暦の2537年(1994年)当時1ワ-あたり20万バーツだった
不動産土地価格はBTSスカイトレイン建設発表後に22万バーツまで上昇。
2542年(1999年)のアジア通貨危機後は14万バーツまで下落しました。
BTSスカイトレイン開業の2542年12月(1999年12月)後は
2537年-2555年(1994年~2012年)の18年間でバンコク中心部は
およそ417%上昇しました。
2012年末で地価が最も高かったのはBTSサイアム駅前、
チットロム駅前、プルンチット駅前3カ所。
2550年(2007年)で1ワー34万バーツだった価格は、2555年(2012年)時点
で1ワー140万バーツになっています。
The Agency for Real Estate Affairs(AREA) 社では
サイアムスクエア地区の取引で1ライ5億6000万バーツで取引されたと
しています。
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