タイ グループリース(GL)
タイ証券取引所上場のオートバイリース企業Group Lease(GL)は日系のAPF
グループが買収した企業で、今回、ベトナムとインドネシアの2つのリース会社
を買収したと発表しています。
合計買収金額は80億バーツでASEAN経済共同体に向けた取り組みの一環としています。
オートバイリースとしては業界3位の企業で2015年のASEAN経済共同体
Asean Economic Community(AEC)の誕生で大きく売上を伸ばせると見ています。
会長のMitsuji Konoshita氏はASEAN経済共同体の総人口6億0100万人で
そのうち70%がバイクを利用、購入するだろうと予想しています。
今後はラオスとミャンマーを検討する計画です。
カンボジアではすでに事業を開始していてオートバイリースとしては第1号の企業
として進出しています。
パートナー企業をホンダ社としていてHonda NCXのファイナンスを付けて販売、
リースによる収益モデルで拡大していきます。
一方タイランドではGL社は支店が6つしかなく、ライバルのティティコーン
Thitikorn(TK)やGE Capital(未上場)の支店数60-70に比べると非常に
少ない支店数です。
APFグループは東南アジアを基盤とする投資グループで、1997年のタイ王国に
おけるバーツ危機を契機に、東南アジアで不動産・企業への投資事業を拡大し
基盤を確立しました。
東南アジア各国で本来の価値よりも価格が低い資産に対するバリュー投資を通じて
成長をはかることを事業の目的としています。
GL社の2012年度の上半期の業績は売上で4億2300万バーツ、
純利益1億4400万バーツでした。
株価は2011年末24.00バーツから 2012年現在64.00バーツまで上昇。
TK社の2012年度の業績は上半期売上17億7500万バーツで純利益で
3億800万バーツでした。
2008年2.86バーツ、2009年4.28バーツ 2010年8.20バーツ
2011年9.65バーツ 2012年現在16.00バーツとなっています。
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