タイ ホスピタルツーリズム
民間医療保険中心の米国では、民間医療保険団体がコスト節約のために
低コストの海外での治療を推奨している例もあるようです。
英国では、専門医による高度治療を受けるための待機期間が長く、
迅速な受診のために海外医療機関での治療を選択する例があるようです。
いずれ日本でも上記のように「国民皆保険ではなくなる」
「待機時間の長い不満足な医療サービス」を受ける時代に入るかもしれません。
また2000年代に入り、タイに最も多くメディカルツーリズムに訪れている中東の
患者は、タイ国内の医療水準が高いことと、ビザ取得の容易さや付き添い家族の
観光・滞在面でのコストの低さを魅力としてタイを選択する傾向が強まっています。
日本人が海外へ治療に向かうのは、今のところ臓器移植やスポーツ医療、美容整形、
性転換手術のような日本国内で十分提供されていない高度治療や美容整形が中心と
なっています。
この背景には、日本の医療保険制度が数多くの問題を潜在的に抱えながらも
国民皆保険のある一定水準の医療を公平に提供しているためと考えられます。
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