タイ カシコーン銀行(KBANK)
タイの商業銀行大手のカシコーン銀行Kasikornbank (KBank)ではタイ国内中小企業への
融資額が2012年年末から4月までで、それほど変化が無いと発表しています。
為替でバーツ高が続いていて、新規の融資申し込みが増えていないとしています。
上級副社長のPatchara Samalapa氏は零細の輸出業者は現在バーツ高に耐えている状況で
貿易面でのファイナンスに関しては需要が減りつつあるとしています。
カシコーン銀行KBankは現時点でタイで4番目に資産の大きい商業銀行で中小企業向け
融資には強い金融機関です。中小向けのアウトスタンディングローンは160億バーツで
あったとしています。
バーツの為替状況は16年ぶりに高くなっており、4月は1ドル=28.55バーツまで高騰して
います。
海外からのバーツ買いもあり、資本流入が続いたとしています。
カシコーン銀行では大きな為替変動に対策を提案していてオプションなどによる為替ヘッジを中小企業へ提案しています。
また同銀行系列のカシコーンリサーチセンターKasikorn Research Centerでは年末までに
1ドル=28.50バーツまで進む可能性は大いにあるとしています。
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