タイ アドバンスド・インフォ・サービス(ADVANC) トータル・アクセス・コミュニケーション(DTAC)
タイ中央行政裁判所は9月16日に、
タイ国家通信委員会(NTC)National Telecommunications Commissionによる携帯電話3G通信の事業入札を
憲法違反とするタイ通信公社(CAT)の訴えを受理したと発表しています。これによって
9月20日に予定されていた事業入札は一時差し止めになりました。
携帯各社の株価は大幅に下落しています。
今回の入札に参加する予定であった
キャリア1位 アドバンスド・インフォ・サービス(ADVANC)
キャリア2位 トータル・アクセス・コミュニケーション(DTAC)
キャリア3位 トゥルームーブ(親会社TRUE)のタイの大手携帯キャリア3社が準備していました。
各社は2G通信システムに関しては
タイ通信公社(CAT)とタイ電話公社(TOT)へ通信利用料を支払うかたちになっていて、
通信キャリアには大きな負担、公社側には大きな収入になっていました。
2006年クーデターによる憲法改正で
軍事政権が制定した2007年度憲法の内容では通信・放送事業の監督を行う機関を
国家通信放送委員会(NBTC)National Broadcasting and Telecommunications Commission
とするとしましたがこちらはまだ設立に時間がかかっています。
今回のCATの訴えはNBTCが主導で3G入札事業をするべきでNTCがするべきではないと言う
のが主張ですが、3G技術が遅れているCAT&TOT側ではできるだけ時間を遅らせたい、
利権を奪われたくない姿勢が見えます。
憲法上は確かにNBCの3G入札実施は違憲という意見もありましたが、
このままNBCで入札がおこなわれるところをCATが滑り込んだかたちになっています。
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