マレーシアの所得
マレーシアでは2011年度の一人当たり年間所得が9000USドルを突破したと
発表しています。
マレーシア首相府では国内一人当たり年間所得は2万7432リンギになったと
していてマレーシア政府の掲げる
「2020年までに一人当たりの所得を15000USドルまで引き上げる」目標への
達成は可能であるとの認識を示しています。
イギリスの植民地時代からのゴムのプランテーションやすずの採掘、
天然ガスの掘削など、特定の農作物や鉱物の生産で成長を進めてきたものの、
マハティール・ビン・モハマド首相の指導の下、従来の農作物や鉱産物の
輸出、観光業に依存した体質からの脱却を果たし、2020年に先進国入りする
との目標「ワワサン(マレー語でvisionの意)2020」を掲げています。
マレーシアは中進国ですが、所得の低いマレー系が人口の過半数(65%)を
占めているため、一人当たりのGDPが一万ドル以上にはなっていません。
民族間に限らず、国民全体に貧富の差が広がりつつあり、経済格差の規模は
東南アジア最大になっています。
マレーシア国内で月収が1,000リンギ(3万円以下)以下の世帯が全体の
8.6%にあたる49万8800世帯に上っています。
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