タイ 洪水被害額の算定
アユタヤ県の工業団地はタイにおける自動車産業と電子産業の重要な生産拠点
の一つであった。
洪水状況が複数週に渡っており、すでに他県における工業のサプライチェーン
(部品供給網)に重大な影響を与えている。
そしてアユタヤ県はバンコク都とサムットプラーカーン県に次いでタイにおける
第3位の工業生産の中心地である。
タイ電子産業の総工場の30~40%はアユタヤ県に集積しており、また自動車産業
に関しては、タイ自動車産業の工場の多くはタイ東部(チョンブリ県、ラヨーン県)
に集まっているものの、それでもアユタヤ県の自動車生産は全国の総自動車生産
シェアの10%を占めている。
タイの商業銀行大手カシコーン銀行傘下のカシコーンリサーチセンターでは
経済セクター別の被害額を発表している。
10月17日時点で
全セクターの総被害額は750億バーツ~1130億バーツ(2100億円~3390億円規模)
農業セクター 200億~300億バーツ
工業セクター 380億~590億バーツ
旅行セクター 65億~95億バーツ
サービス業セクター 105億~140億バーツ
その後11月2日に改訂された被害状況見直しによる予想被害額は全セクターの
総被害額 2422億~3308億バーツ(6200億~8400億円規模)とされ
製造業セクターで1719億―2349億バーツの被害額が発表された。
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