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ASEAN最新動向

Latest trends in ASEAN

タイ 国営金融機関

タイには国営銀行がまだ多数残っている。
政府系金融機関も勢力が強く、リテールからコーポレートまで幅広く存在している。

1:タイ中小企業開発銀行
Small and Medium Enterprise Development Bank(SME)
http://www.smebank.co.th
1964年に誕生、中小企業の成長支援、融資支援を目的に設立された。
当初の行名はSmall Industries Finance Office (SIFO)で開始。
1991年にはSmall Industry Finance Corporation (SIFC) へ変更し
資本金3億バーツとなる。2000年には資本金を25億バーツへ増資。
2002年には再び改編しSmall and Medium Enterprise Development Bank
of Thailandまたは“SME Bank”となる。
ベンチャー融資、ベンチャー支援、ベンチャーキャピタル、調査事業などを
手掛けている。

 

2:タイ政府貯蓄銀行Government Savings Bank(GSB)
http://www.gsb.or.th/
Vajiravudh (Rama VI) ラマ6世が1913年に設立。タイ人に貯蓄文化と教育を
勧めるために設立。
王室管理の下で始まる。
1929年には郵便・通信部門へ移管され、1945年後は財務省管理下となり、
タイ政府貯蓄銀行法Government Savings Bank Act B.E. 2489(1946)で管理
されることになる。
行名はGovernment Savings Bank (GSB)となり1947年に事業開始となる。

ピンク色の派手なコーポレートイメージカラーであるが政府系・財務省管轄の
銀行である。
2013年で100周年を迎える。総資産1兆802億バーツ(およそ3兆2400億円)で
純利益158億バーツ(およそ460億円規模)
従業員数は10433名。支店数は620店舗 ATM設置台数は1184台。

 

3:タイ農業協同組合銀行
Bank for Agriculture and Agricultural Cooperatives(BAAC)
http://www.baac.or.th/
1947年に設立。
農村向け融資事業として組合向けにおこなう。
穀物向けの長期融資、などが中心で外国人への金融事業や短期利益を追求しない。
1966年にBank for Agriculture and Agricultural Cooperatives(BAAC)と
名称を変更する。

BAACは1947年に設立された協同組合銀行(Bank for Cooperatives)を前身とし、
1966年に特別の設置法に基づき設立された。資本金の大半を政府が出資し
(2004年度末現在99.8%が政府出資)、一般の金融機関では対応しにくい農業、
農村への金融サービスの提供を担う政策金融機関である。

バンコクの本店のほか、669の支店および907の出張所からなる巨大な店舗網に
13000名の職員を擁している、またタイの全農家の90%以上にあたる538万戸の
農家を直接・間接の顧客とし、1000万以上の預金口座を有している。

タイ農村金融で中心的な役割を果たしているタイ政府関係の農業・農村向け
特殊金融機関(政府出資99%)である。
BAACの融資のほとんどは個人農家に対するものであり、しかも全農家(579 万戸)
の大半(93%)をその顧客(538 万戸)としていることから、農業生産および投資を
目的とした農家に対する信用供与という観点からはBAACが重要な存在となっており
1997年金融危機以降、BAACの農業貸付におけるウエイトは高まっている。

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