タイ 洪水
11月2日現在、タイ国では、7月下旬の集中豪雨以来の大洪水がバンコク首都圏
を脅かすような状況に陥り、特にタイ湾の潮位が最高となる10月27~31日の間は
緊張が高まったが、バンコク全域が浸水被害を被るような最悪の事態は免れた。
これまでの被害としては首都のバンコクから車で1時間ほどかかるアユタヤ県を
中心にし水没した7つの工業団地―ナワナコン工業団地、ロジャナ工業団地の
巨大工業団地を筆頭にしてサハ・ラタナナコーン団地、ハイテク工業団地、
バンパイン工業団地、バンカディ工業団地、ファクトリーランド工業団地
などで水没、浸水などの被害が継続している。
11月2日時点で死者数は427名を越えており、2名が行方不明となっている。
33の県と147の地区でおよそ212万名の被災が確認されている状況である。
アユタヤ県にあるロジャナ工業団地では、ホンダをはじめとして147の
日本企業の工場が浸水した。
現時点で工業団地周辺は立ち入り禁止区域になっているところが多くあり、
立ち入りには軍の許可が必要となる。
そのため大企業でもこの大量の水が引いた後ではないと今回の被害額を、
正確に算定することは難しいと言われている。
今回の大規模な洪水は製造業に深刻な被害を与えていて、工業団地地帯を襲った
この大洪水の被害は、タイ史上最悪のものになると言われている。
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