インラック政権は洪水からの復旧と今後の長期洪水対策のため、9000億バーツ
規模の「ニュー・タイランド計画」を実施すると発表した。
タイのGDPは2010年で10兆1048億バーツ。この計画はGDP総額の8.9％を
占める規模。

うち1,000億バーツは工業団地復旧に、残り8,000億バーツは洪水に対する
工業団地の予防措置や、水の管理の総点検に活用するとしている。
最初のステージとして、洪水で冠水した7つの工業団地を年内に完全復旧させる。
140台のポンプが輸入され、7つの冠水した工業団地に20日以内に配備される。
第2ステージは、「ニュー・タイランド」計画のもと水管理システムを総点検する。

インラック首相は地元メディアに対し、洪水の被災企業に対し、機械の持ち込みに
際する輸入関税の免税、輸入手続きの簡素化、復旧支援のための応援要員の
就労手続きを簡素化すると話している。

アユタヤ県知事は、概ね市内の水はひき、水位の高いところでも50cm程度。
多くの場所で車両の進入が可能になっているとのこと。
ただし、工業団地は依然として冠水している。
タイ商務省は、水、ゴム靴等重要9品目を価格統制品目に指定。