タイ サイアムセメント・グループ(SCC)
サイアムセメント・グループ(SCC)は王室財産管理局が大株主を占める企業で
複合コングロマリットになります。
2015年度のアセアンの経済統合に向けてM&A(Mergers and acquisitions)
を進めると発表しています。
既にインドネシアの上場企業の買収を発表しており、自社資産の20%はタイ以外
の国の資産にすることを目指します。
「自社の買収案件は2年以内に急速に進めるさもなければ各国企業の価値が上昇し、
他国の大手企業の買収に負けてしまう可能性が高い」とChaovalit Ekabut
サイアムセメントCFOがコメントしています。
SCGでは産業・工業部門でのアセアントップリーダー企業を目指すべく
特に建材部門、セメント部門、運輸部門、石油化学部門のビジネスのM&Aへ力を
入れてきました。
日本企業も現在アセアン各国を見ており、特に自動車産業では大手自動車メーカーの
増産プロジェクトが目白押しです。
インドネシアでは PT Keramika Indonesia Asosiasi Tbk(セラミック生産企業)
PT Kokoh Inti Arebama Tbk(建材部門企業)の買収を成功し、両社の買収額は
総額65億バーツとなりました。
ベトナムでは100億バーツを投資しています。
サイアムセメントでは2012年~16年までの投資予算は1500億バーツを準備しており
長期的視野に立ち、アセアン域内のみの優良企業を買収していく計画であると
しています。
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