インド バルティエアテル
インド携帯電話キャリア最大手のバルティ・エアテルは2010年、クウェートの
通信大手ザイン・テレコムのアフリカ事業を107億ドルで買収することに合意。
2011年度はバルティの通信インフラ事業部門、バルティ・インフラテルのIPOを
巡りインドの複数の銀行と初期段階の協議を行っていると報道されています。
バルティはインド国内通信インフラ企業インダス・タワーズの株式も保有。
IPOが行われれば、バルティは新たに取得したアフリカ事業のインフラ整備に
向けた資金をさらに確保できると見ています。
しかし、証券アナリストサイドは、2011年度の投資環境においてIPOで十分な
資金を調達するのは簡単ではないと見ていて、2011年上半期のインド国内の
IPOによる資金調達額は、インド株式市場の低調な市況を理由にIPOを回避する
動きが大企業を中心に相次いだため、前年同期比で80%以上落ち込んでいます。
また、2008年の第2世代(2G)携帯電話用周波数帯の新規割り当てを巡る汚職が
あったとして通信業界に捜査の手が及んだことも、インド国内通信産業の信頼を
傷つけ、企業価値を押し下げました。
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