タイの自給率と輸出関連
国際連合食糧農業機関(FAO)がまとめた2007年のデータによると、
小麦やコメ、とうもろこしといった穀物の自給率(2007年)は
タイランド 166%
ラオス 122%
ベトナム 117% となっています。
穀物自給率は、100%を超えれば生産が消費を上回っていることを意味していて、
余剰分は輸出や備蓄にまわすことが可能です。
タイやベトナムは穀物生産量(2008年)がともに3000万トンを超える一大農業国
に成長しています。
特にタイはこれまでの人手による人海戦術的農作業が、クボタ、ヤンマーなどの
耕運機の導入も始まっています。
このインドシナ半島の上位3カ国の自給率は世界でもトップクラス、比較可能な
統計を持つ世界の177カ国のうち世界1位のアルゼンチンで306%の自給率の下に
続くのは
タイ 7位
ラオス 19位
ベトナム 21位となっています。
穀物の生産量ではアジア1位の中国は、自給率で世界31位の102%。
過去穀物の一大輸出国でしたが、経済発展に伴って食生活は変化し、
穀物消費量が急増。
2011年時点で世界2位の人口を抱えるインドは世界29位の105%となっています。
他のアジア先進国の韓国、日本、マレーシアは25~30%台で、自国の生産量だけ
では国内需要を賄えない計算になっています。
2008年度から新興国での需要増大や投機マネーの流入などで穀物価格は
世界的に高騰、大きく変動しています。
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