東南アジアの各国のリスク要因
貿易自由化が進む東南アジア諸国連合では、その地域的な優位性を求めて
タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシアなどへ工場建設を進める動きが
活発化しています。
一方で「どこに進出するのか」と言うポイントではそれぞれが経営上の問題点を
挙げています。
例を挙げると
●ベトナムでの問題点上位3点
1:従業員の賃金上昇
2:電力不足・停電
3:原材料・部品の現地調達の難しさ
●インドネシアでの問題点上位3点
1:従業員の賃金上昇
2:税務(法人税、移転価格税制など)の負担
3:現地通貨ルピアの対ドル為替レートの変動
●タイでの問題点上位3点
1:競合相手の台頭(コスト面で競合)
2:調達コストの上昇
3:従業員の賃金上昇
●シンガポール
1:限界に近づきつつあるコスト削減
2:競合相手の台頭(コスト面で競合)
3:従業員の賃金上昇
出所:日本貿易振興機構(ジェトロ)「在アジア・オセアニア日系企業活動実態
調査」
(調査時期:2010年8月2日~9月15日)からとなっています。
自由貿易が開始されていますが賃金上昇が各国とも課題で、それ以上に
ベトナムではインフレーションと電力周りの供給不足、インドネシアでは不透明な
税制の処理などが挙げられます。
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