タイの5大ニュース
1位 バンコク首都での大規模反政府デモ(3月14日~5月19日)
タクシン氏支持派赤シャツグループの現政権に対しての抗議活動は
激化し、商業地ラチャプラソン地区の占拠、4月10日と5月19日は治安部隊
とデモ隊の激しい衝突で日本人の死者も出ました。
5月19日以降は残党が暴徒化したため、タイ証券取引所(SET)やBECワールド
のチャンネル3のビル各銀行支店に放火や略奪が発生しました。
2位 自動車産業が急回復165万台~170万台を越える予想
タイ工業連盟(FTI)自動車部会が発表した11月の同国自動車生産台数は、
前年同月比30%増の15万7094台。
2010年10月は前年同月比32.7%増の15万2,689台で、それぞれ
過去最高台数を更新しました。
タイ投資委員会(BOI)のエコカー事業政策の発表で今後ますます
生産台数は増加します。
日産「March」やホンダの「Brio」に続き、三菱の「Global Small」も
生産される予定です。
トヨタ自動車、スズキ自動車も準備中となっています。
3位 株価も大きく上昇、1000ポイント越え
東南アジア各市場はインドネシア株式市場(IDX)を筆頭にして大きく
上昇しました。
SET指数は10月に1000ポイントを越え、1996年11月以来で初となる
1000ポイント大台を越えました。
その後も1000ポイント台を推移し12月30日に1032ポイントで2010年度の
取引を終えています。
年初来からの上げ幅は+40.6%となっています。
4位 マプタプット事業凍結が一応再開
タイ中央行政裁判所は2010年の9月、2009年9月に同裁判所がマプタプット
工業団地(東部ラヨーン県)の76事業に一時停止命令を下した件で、有害
事業リストに含まれない案件について事業再開を認めています。
日系企業は化学、鉄鋼関連9社が停止命令を受け、2010年末までに8社
すべての停止命令が解除されました。
09年に突如出されたこの判決によって、一部の石油化学事業が大幅に
遅れることになり、一部計画の延期を余儀なくされるケースも出ました。
タイ政府では環境アセスメント(EIA)、健康アセスメント(HIA)などの
環境汚染防止策を実施するとしていて、環境アセスメント法は、すでに
建設事業でも導入されています。
5位 携帯電話3G通信サービスが遅延する
2010年9月20日に予定されていた国家通信委員会(NTC)の携帯電話第3世代
(3G)サービス事業免許の入札が延期となりました。
タイ通信公社(CAT)テレコムの入札差し止めに対する上告審で、
最高行政裁判所が上告を棄却したため発生しました。
この背景には携帯通信における周波数割り当ては、憲法の規定によりNTC
ではなく、発足していない国家放送通信委員会(NBTC)であるとして、入札
差し止めを命じました。
結果、AIS DTAC TRUEの各社は入札に参加できず、唯一TOTだけが現時点
で3G通信事業を広げることに成功しています。
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