SCGセラミックスはコスト高騰に伴い、緩やかな成長を見込む【タイ:建設】
SCGセメント・ビルディング・マテリアルズ傘下のSCGセラミックス(COTTO)は、エネルギーコストとインフレが上昇する中、下半期は緩やかな成長を見込んでおり、輸出市場や改修プロジェクトに頼って損失を補填するよう促しています。
2022年上半期の同社の売上高は、2021年同期比+17%増の66億バーツで、そのうち80%が国内市場、残りが輸出販売によるもので、利益は2021年同期比+4%増の3億7,800万バーツとなりました。
特に第2四半期は、エネルギーコストの高騰により、利益が第1四半期比-21%減の1億6,700万バーツとなり、業績に直接響きました。
SCGセラミックスは、競争力を維持するために同業他社との比較を行い、コスト上昇に見合った製品価格の引き上げが必要だとしています。
同社は4月に約2%、6月に1~2%の値上げを行っており、コスト上昇が続けば、2022年中にさらに1~2%の値上げを行う可能性があります。
同社は機械の効率を上げ、工場にソーラーパネルを設置することで、エネルギーコストを削減する予定です。
2022年の投資予算は3億5000万~4億バーツで、そのほとんどが国内事業のコスト削減戦略とKlang Ceramicの店舗拡大に充てられています。
同社は、クラン・セラミックKlang Ceramicの店舗を新たに15店舗開設し、全国で83店舗となり、2022年末には100店舗にする予定です。
さらに中間層や不動産開発業者の住宅リフォーム市場は、建設資材の価格がさらに上昇する前に改装を始めたいため、下半期も回復が続いています。
SCGセラミックス(COTTO)社の2021年業績は、売上112億7600万バーツ、純利益5億8300万バーツでした。
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