タイのIT小売チェーン、コムセブンCom7(COM7)は、中国の電子商取引大手Alibaba Groupのクラウドコンピューティングサービス部門であるAlibaba Cloudと提携し、企業向けクラウドソリューションを追加して事業の多角化を進めています。

また、コムセブンは4月にヘルスケア事業への参入を決定し、Bangkok Dusit Medical Services Plcの子会社であるRoyal Bangkok Healthcare Coと合弁会社を設立し、ドラッグストア事業を展開することを取締役会で決議しました。
コムセブンはこの合弁会社に40％出資しており、登録資本金は2億バーツです。

同社は、あらゆる業界におけるAlibaba Cloud製品のマーケティングと流通を担当しており、スタートアップから政府機関まで、タイのすべての企業にサポートを提供するとのことです。
その戦略は、B to B市場に浸透させることとしています。
また、スマートフォンやスマートデバイスなどのデジタル消費者動向も、クラウドサービス事業の成長を支える要因の一つです。

調査会社Gartnerによると、タイのクラウド支出は2022年に前年比+18.8％増の260億バーツに達すると予想されています。
世界レベルでは、クラウド支出は2022年に3970億米ドルに達し、2021年から+16.4％急増すると予測されています。

コムセブン(COM7)社の2021年業績は、売上511億5400万バーツ、純利益26億3000万バーツでした。