サイアム商業銀行(SCB)は、タイ証券取引所(SET)の世界的な化学会社であるインドラマ・ベンチャーズ(IVL)の一部門に対し、資金管理のために60億バーツのサステナビリティ・リンク・ローンを提供しました。
SCBによると、同資金はIVLの子会社であるインドラマ・ベンチャーズ・グローバル・サービス社に提供される長期ローンであるとのことです。

将来の業績に応じた資金管理が目的で、インドラマ・ベンチャーズ・グローバル・サービスがS&Pグローバルから環境・社会・ガバナンス(ESG)スコアを取得し、同行の定める集計値より高くなった年の金利を引き下げることを基準にしています。
また同社は、2022年6月に融資を実行する予定です。
SCBは包括的な金融商品とサービスの開発において、環境の持続可能性のためのESG原則を重視していると述べました。

一方、タイ政府貯蓄銀行(GSB)は、先週の債券募集で、100億バーツ相当の社会債券を大手投資家や機関投資家に完売したと発表しました。
この3年債の年利は2.35%です。
この債券販売による収益は、貧困の解決を目指すプロジェクトに貸し出されると述べました。
また中小企業や被災者、フリーランスなど、普段融資を受けられない人にも資金が提供される予定です。
2021年における、IVL社の売上は4730億7200万バーツ、純利益は262億8800万バーツでした。
(SET参照)