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TTBのユニットが無担保ローン商品の発売を決定【タイ:銀行】

TMBタナチャートバンクTMBThanachart Bank(TTB)は、
無担保ローン商品を扱う新ビジネスユニット「tb Consumer」を設立し、
デジタルプラットフォームを通じて同ビジネスの成長を目指す予定です。

TMB銀行とThanachart銀行の合併により生まれたttbは、
クレジットカードと個人向けローン事業をこの新組織に移管する予定です。

デジタルプラットフォームは、無担保ローン商品を成長させる重要な戦略であると、
最高経営責任者のPiti Tanthakasem氏は述べています。

同行はこれまで、クレジットカード事業や個人ローン事業において、
実店舗でのローン申し込み受付や営業活動を中心とした伝統的な
銀行サービスを展開してきました。

しかし、デジタル時代の到来により、支店でのローン申し込みが減少する一方で、
モバイルバンキングアプリ「ttb touch」による無担保ローンの申し込みが
好調に推移しています。

「クレジットカードやパーソナルローンの申込者の50%以上が、
モバイルバンキングアプリからローン商品を申し込んでいます。
2021年第4四半期には、デジタルプラットフォームサービス経由の
クレジットカード利用や個人ローンの新規申し込みが大きく伸びました」
と述べています。

ttbはデジタルプラットフォームにより、2022年、クレジットカードと
個人ローンの両商品の顧客基盤および市場シェアを拡大することを目指しています。

同時に、同行はモバイルバンキングアプリのアップグレードも行っており、
4月には新バージョンのttb touchを正式にリリースする予定です。

Piti氏によると、同行はttb touchをモバイルバンキングアプリの
トップ3に入るようアップグレードし、現在の400万人というレベルから
ユーザーを増やすことを目指しているとのことです。

より多くの機能、利便性、顧客の要望への対応を備えた新バージョンの
ttb touchは、新規ユーザーの拡大とデジタルバンキングの取引量の増加に貢献します。

約110万人の顧客を持つ同行の中核事業分野である自動車ローンは、
債務整理プログラムの主力商品となるといいます。

世界的な景気回復を受け、ttbは2022年後半に世界の金利が上昇に転じると予測しています。
このような背景からオートローン商品の固定金利化に伴い、
資金調達コストを管理するための新たな固定預金商品も提供しています。

Piti氏によると、同行は既存株主を対象としたワラント募集により、
約10億バーツの新規資金調達も計画しています。
この新たな資金調達で市場を試したいと考えており、
資金調達源の多様化のための選択肢の一つです。

TMBタナチャートバンクの2021年の業績は売上807億バーツ、
純利益105億バーツと発表しています。

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