戦争やパンデミックに悩まされながらもメガライフサイエンス(MEGA)拡張を続行【タイ:医薬品】
ロシア・ウクライナ紛争の激化やCovid-19の流行にもかかわらず、
SET上場の医薬品・食品サプリメントメーカーであるメガライフサイエンス(MEGA)は、
2022年も国内外で事業を拡大することを約束しました。
最高経営責任者の氏は、同社が2022年から2023年にかけて
事業拡大のために6億2500万バーツを充てる計画であることを明らかにしました。
このうち4億1,400万バーツは、タイにおける製造事業の統合と能力増強に充て、
4,600万バーツは環境・社会・ガバナンス(ESG)分野に充てる予定です。
残りの1億6,500万バーツは、インドネシアの既存医薬品工場に充当する予定です。
「”コンシューマーヘルスケア “は新たな潮流です。
これからは、治療で苦労するよりも、病気の予防が大切です。
だから、私たちのビジネスはサンライズ産業なのです」と氏は語りました。
メガライフサイエンス社の2021年の売上高は、
前年比12.3%増の141億3千万バーツでした。
うち69億バーツは自社製品を扱うMega We Care事業に属し、
残りは流通事業であるMaxxcareによるものです。
氏によると、Mega We Careブランド製品の2021年の売上は、
2020年から18.2%伸びたといいます。
全地域からの海外販売も好調で、東南アジアが全体の87%を占めています。
一方、マックスケア流通事業の収益は、既存のターゲット顧客
(またはプリンシパル)を中心に、2021年に6.2%増となりました。
純利益は、主にMega We Careの収益の伸びと粗利率の改善により、
2020年比39.8%増の19.4億バーツを計上しました。
2021年の収益のベースアップが高かったことから、
2022年の収益は1桁台前半の伸びを見込んでいるとのことです。
しかし、食品サプリメントや医薬品の事業は長期的には明るい未来が待っており、
2025年には損益が24~25億バーツに倍増すると確信しています。
「ロシアとウクライナの紛争による若干の影響が予想されるものの、
全地域の海外事業も良好な成長を維持する見通しです。
しかし、我々は状況を注意深く観察し、ウクライナにはまだ医薬品提供の
機会があると信じており、紛争が早期に終結する」と述べています。
メガライフサイエンスはまた、既存の未開拓市場における顧客ベースの拡大、
製品カテゴリーの強化、買収、東南アジアとサブサハラ・アフリカでの事業に
注力する方法で事業を成長させる計画です。
2022年は医薬品、ビタミン剤、食品添加物など、
23品目の新製品を市場に投入する予定です。
メガライフサイエンス社は、ミャンマー、コロンビア、ウクライナ、
ナイジェリア、ペルー、フィリピン、インドネシアなど、
36カ国で事業を展開しています。
タイに2工場(栄養補助食品と食品)、オーストラリアに1工場(補完医療)、
インドネシアに1工場(医薬品)の生産拠点を有しています。
メガライフサイエンス社の2021年の業績は売上142億バーツ、
純利益19億バーツと発表しています。
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