アルファX、SET上場と融資拡大を目指す【タイ:自動車ローン】
SCB X傘下で高級車ローンを提供するAlpha X Ltdは、
2025年までに自動車ローンポートフォリオを200億バーツに拡大することを目指し、
5年以内にタイ証券取引所(SET)への上場を計画しています。
同社は2022年1月に自動車ローン事業を開始し、高額購入ローン、借り換え、
リースをカバーしています。現在、車種別ローンの提供を進めているところです。
Alpha Xのローンサービスは、プレミアムカー、ヨット、リバーボート、
大型バイクを対象としており、最低価格は300万バーツとなっています。
Alpha X社のCEOであるWasin Saiyawan氏は、高い購買力を持ち、
ローン需要が旺盛で、過去2年間の経済の混乱から解放された富裕層に
焦点を当てると述べました。
パンデミックは同国の新車販売に悪影響を与えましたが、
高級車市場はそれほど大きな打撃を受けていません。
2021年の同国の新車登録台数は49万台で、2019年から28%減少し、
高級車の登録台数は合計2万6000台で17%減少しました。
サイアム商業銀行(SCB)傘下のリサーチハウスであるSCB EICは、
タイ経済の回復に伴い、2022年の高級車販売台数は
前年比14%増になると予測しています。
景気の好転を受け、Alpha Xは2022年、高級車のローン残高を50億バーツに伸ばし、
不良債権を1%未満に抑えることを目指しています。
同社は、2025年までにローンポートフォリオを200億バーツに拡大する計画です。
高級車ローンの市場が大きいため、同社がこの分野に参入する余地は大きいです。
「新興企業であるAlpha Xは、親会社であるSCB Xの事業戦略に沿って、
5年後にSETに上場する予定」と、同氏は述べました。
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