SET上場のタイの鉄鋼メーカーMillcon Steelは、循環型経済のコンセプトのもと、
スクラップに付加価値を与えるリサイクル事業に共同投資するパートナーを探しています。

ミルコン社のCEOであるPravit Horungruang氏は、
「鉄スクラップをリサイクルして新しい鉄を作れば、
鉄鋼製造はよりクリーンでエネルギー効率に優れたものになります」としています。

ミルコンによると、不要になった車の最大70％はリサイクル可能な金属スクラップです。
残りの30％はプラスチックや電線、カーペットなどで、これらを分別することで、
廃棄物発電所のごみ固形燃料として利用することができるとしています。
2021年、ミルコンは劣化した自動車から約28万トンの金属スクラップを再利用しました。
環境に配慮したものづくりへの移行は、鉄鋼業界のリーダーとなることを目指す同社の
目標の一部でもあります。

ミルコンは、主に政府のインフラ開発プロジェクトによる鉄鋼需要の増加により、
2022年の売上高目標を200億バーツに設定しました。
世界的な鉄鋼価格の上昇により、現地価格が23％上昇したこともプラス要因です。
ミルコンは、2022年のタイ国内外での鋼材販売量を、昨年の目標である60万トンから
約120万トンに増やす見込みです。

タイ市場における鉄鋼の総消費量は、タイ・中国間の高速鉄道建設や東部経済回廊(EEC)の
インフラ整備などのプロジェクトにより、
2022年は1900万トンに達すると予想されています。
ミルコンは、新たなビジネスパートナーと組んで、EEC地域のリサイクルプロジェクトに
投資していく予定です。
2021年の業績は売上、156億バーツで　純利益3.7億バーツでした。