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XSpringCapital(XPG)は会社再編のためSECからのデジタルライセンス取得を目指す【タイ:金融】

タイSETに上場しているXSpring Capital(XPG:エックススプリング・キャピタル)は、
旧Seamico Securities Plc(シミコ・セキュリティ)として知られていましたが、
デジタル資産取引所を除くすべてのデジタル資産事業のライセンスを
Securities and Exchange Commission (SEC:証券取引委員会)に申請しています。

XPGは新旧金融市場の架け橋となりデジタルビジネスに参入する最初の証券会社に
なりたいと考えています。
同社では他のライセンスで十分に顧客ニーズに応えることができると考え、
デジタル資産取引所のライセンスを申請しないことを決定しました。

XPG会長Rathian Srimongkol氏は、Bangkok Postに対し、
「投資家のニーズを満たすにはブローカーライセンスで十分なので、
暗号通貨取引所のライセンスを申請する必要はないと考えている」と述べました。

同会長は「当社は、ビジネスパートナーである他の暗号通貨取引所に取引注文を渡す
仲介者として機能する。
XPGの将来像は、伝統的な証券ビジネスとデジタルアセットビジネスを
組み合わせることである」とも述べました。

XPGは株主や経営体制をかつてのSuthep Wongvorazathe氏率いるグループから
現在のRathian氏率いるグループに変更したことを皮切りに、
デジタルアセット事業に積極的に取り組んでいます。

Rathian氏は2021年2月にXPGの6%以上を購入し、
パートナーである大手不動産開発会社のSET上場企業Sansiri(サンシリ)は15%を購入し、
Viriyah Insurance(ヴィリヤ保険会社)は2021年3月末に10%を購入しました。

Elevated Returns(ER:エレヴェイテッドリターンズ)は外国人株主のグループで、
2019年3月8日以降、これまでで最も多い、20.9%のXPGの株を保有していました。
株主再編後、ERの持ち株は12.87%に減少しました。
ERはニューヨークを拠点とする資産管理グループで、
金融資産をデジタル資産へ転換する取り組みを行なっています。

XPGは業界に本格的に参入する前に、子会社のSE Digital Co
(SEデジタル株式会社)を通じて、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)
ポータルのライセンスをすでに取得しており、
ICO立ち上げのためのファイナンシャル・アドバイザーを務めています。
同社は、2019年3月21日にSECからICOポータルのライセンスを取得しました。

XPGはブローカー、ディーラー、デジタル資産管理を含む、
デジタルビジネスのための追加ライセンスの申請を準備しています。
2020年度業績は売上で5697万バーツ、純利益-1662万バーツでした。

2021年5月にSE DigitalはSECに書類を提出し、
SIRIHUBと呼ばれるタイ初のICOトークンを立ち上げました。
1トークン10バーツで販売され、2億4000万トークンから24億バーツの
資金調達額を予定しています。

SIRIHUBは、現在SPV77 Co(SPV77株式会社)が所有しているオフィスビル群
「Siri Campus」を裏付けとしたICOトークンで、
サンシリSansiri社が資産のテナントとなっています。
SECの基準によると、個人投資家の最低投資額は1万バーツ、
最高は30万バーツに設定されています。

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