タイの独立発電事業者であるラチャ・グループ(RATCH)は、
電力会社としてIoT(モノのインターネット)の足場を
模索していくため、Things on Net Coの35％株式を
1億8000万バーツで買収すると発表しました。

Things on Net社はタイ国内で低電力広域ネットワークを
使用した接続技術「Sigfox」の唯一のオペレーターです。

Sigfoxは50か国以上でネットワークサービスを提供しています。
2009年に設立されたフランスのグローバルネットワーク
オペレーターであり、継続的に電力をオンにしたまま少量の
データを送信する必要がある電力メーターやスマートウォッチ
などの低電力オブジェクトを接続するワイヤレスネットワークを
構築しています。
低価格・低消費電力・長距離伝送を特長としたグローバル
IoTネットワークです。

ラチャ・グループ(RATCH)では長期的な成長戦略に従って、
IoTを通じてインフラストラクチャビジネスを拡大していく
としています。
中長期的にプロジェクトの総投資コストの20％以上を
インフラストラクチャおよび関連ビジネスに投資する目標を
設定しています。

Things on Netは、2020年にタイの70％をカバーするよう
基地局を拡張し、SigfoxのIoTテクノロジーネットワーク
ユーザーをタイ人口の85％に増やすことを目指しています。

同合弁会社は、タイ国内でのThings on Netの
通信ネットワークの設置とIoTサービスに参加する権利を
ラチャ・グループへ提供する予定です。

ラチャ・グループではエネルギーと電力に関連する
ビジネスと光ファイバーケーブルネットワークを拡大するために、
IoTビジネスの補完企業を検討し、買収を決定したとしています。